小説・漫画好きの感想ブログ

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「グーグーだって猫である」2  大島弓子著

 本年214冊目のご紹介。
 先月から映画公開を前に月一で文庫に落ちて来始めました大島弓子さんの猫との生活漫画の第二弾です。前巻でサバの死を知り、ちょっとしょんぼりしてしまいましたが、この二巻になりますとその後をついだグーグーとビーに、さらに二匹の子猫(クロネコのクロと、皮膚病もちだったタマ)が大橋家の生活に加わっていて驚きます。
 二匹が大島家にやってくる経緯がきちんと描かれているので詳細は割愛しますが、大島さんの生活は本当にある意味猫が中心となっているなぁと改めて感じます。前々から、そのうち大島さんは猫おばさんになる気はしていましたが、もう猫おばさんの中でも王様級の猫中心の生活になっておられます。
 自分が子宮がんの第三期にまでなっているのに。
 そうなんです。大島さん、気付かぬうちに癌を煩っておられて、子宮やその周辺の癌に冒されてしまい、この時期に大手術と化学療法で癌と戦っていたのです。いや、もう知らないことだらけでしたし、そんな中なのに猫たちの為に懸命に頑張る姿がもう感動的ですらあります。
 十二分に仕事で頑張ってきた蓄えがあったから成り立つ生活であることを割り引いても、自分の身体がそんななのに猫中心の生活をしっかりやってしまうところが凄くて、ここまでくればもう何もいうことありません。ただただ脱帽するばかりです。   
 ちょっとは彼女を見習って、うちの猫の雅にもたまにはいい暮らしをさせてあげなきゃならんなぁと思った次第です^^

グーグーだって猫である2 (角川文庫)

グーグーだって猫である2 (角川文庫)