「夕闇の川のざくろ」 江國香織著
ポプラ文庫という新しいレーベルの第一弾ということで手に取ってみました。
出版業界が厳しい中で、ポプラ社は色々と新しい取り組みをしているので、その意気やよしと手にとってみました。が、どうもダメでした。
あ、でも、今回のその意見は本当に100%個人的な感想です。
もちろん、今までの書評めいたものもすべて個人的といえば個人的なんですが、わけても、今回のは本当に個人的な理由なんです。というのも何がダメだったかというと、絵がダメだったんです。守屋恵子さんという画家さんなのですけれど。絵本風のつくりのこの本、イラストというかさし絵が全編フルカラーで大量に入っていて、作品と絵をイメージの中でも切り離せないんですね。で、そういう状況で絵がダメだともうかなり苦しい状況で。
だから、自分にとってはダメだったんだけれど、逆にこの絵が好きだったりいい感じに感じる人にはすごくいい本かも知れないので、江国さんファンの方は短いお話ですしぱらぱらと書店で手にしてみてください。いやぁ、こんなとこで躓くとは思いませんでしたが、こういうこともあるんですね。
考えてみれば、絵本的な世界というのは、いつもこういう事があるんだろうし全員好みの絵なんてないし大変だなぁと思いました。自分が今でも印象に残っている絵本で挙げる「はらぺこあおむし」や「子象のババール」やら「ぐりとぐら」シリーズとかはあの絵が鮮明に印象に残っていますもんねぇ。
- 作者: 江國香織,守屋恵子
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2008/04
- メディア: 文庫
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