小説・漫画好きの感想ブログ

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大阪市が壊れた 橋下徹府知事vs平松市長 蓮舫と河野太郎を仕分け人招致で

橋下徹府知事が最近打ち出している公務員リストラ法案(著しく仕事をしない、もしくはあまりにも無駄の多い部署については人員削減することが出来るようにしようという法案)は、とても重要な法案ながら、大阪市の公務員の多くにとっては利益衝突を生むのでかなり支持率が落ちるのではないかと危惧されていました。
 なので、やしきたかじんの仲介による橋下知事と平松市長が直接対話するというニュースを聞いたときには、これは次回の政策協議次第によっては平松市長の逆転という可能性もまったくないわけではなく、大阪維新の会の一人勝ちが止まり余計に政治が混乱するかも知れないなと分析していました。
 なんせ水と油となったしましった二人ですから、どちらかが圧勝しなければ今の民主党と自民党のように政策の中身がどうこうではなく、足のひっぱりあいだけの政治になるからです。
 しかし、そんなところに今朝飛び込んできたこのニュース。
 大阪市の事業仕分けに、民主党蓮舫さんと自民党の河野太郎氏が担当者になるというのです。蓮舫さんは確かに数年前には事業仕分けの顔みたいなところがあり、ズバズバと切り込んでいく強さを見せましたが、節電啓発担当のときにあまりにも実行力がないところでミソをつけてしまいました。また、自民党の河野太郎氏にいたっては震災以降の政治の場では、初期から一貫して菅総理の人柄云々を取り上げ、「政治の能力云々はどうでもいい。あの人の下でやりたくないという人が上にいれば組織は動かない。嫌な上司は変えないと仕事にならない」などというような、普通の社会人的にもあり得ないよう感情論まずありきの政治姿勢をとくとくと語り、オールジャパンでの復興支援をひたすら邪魔し続けた方です。この二人を知名度だけで呼んでしまう、また自民党にも民主党にもどちらにも敵を作らないようにしようという大阪市の保身的スタンスがあまりにもみっともないと思われます。 
 常々思うのですが、平松市長はべつだんお人柄が悪いわけではないし、頭も悪いわけでなく、熱意もある方で、印象それ自体はもともと悪い人ではないんですから、もっともっと自分らしい政策を自分の言葉で打ち出せばいいのにと思います。いつもいつも(マスコミがそうもっていっている側面があるにせよ)アンチ橋下という位置づけで、ひたすら橋下氏の発言や政策を馬鹿にした物言いだけをしているのは、彼自身にとっても彼が信じる政策にとってもマイナスに見えて勿体ないと思います。
 また成熟した大人なのに、時として橋下府知事以上に子供っぽい物言いで相手をバカにしたり中身を無視して否定するのがとても残念です。
 と、話が少しずれましたが、あまりにも、平松市長率いる大阪市側の政治センスの低さが露呈されたニュースで、これでは逆に大阪市長側に吹き始めていた風も揺り戻されるなと思った次第です。

大阪市が今月27、28日に行う事業仕分けに、民主党政権で事業仕分けを担当した同党の蓮舫・首相補佐官が仕分け人として選ばれたことがわかった。
 市には、「仕分けの女王」を招くことで、改革姿勢をアピールする狙いがあるようだ。
 市は2008年度から政策研究機関「構想日本」に協力を依頼して事業仕分けを実施している。今回で4回目となる仕分けには、政府の事業仕分けも担当する構想日本側の調整で、施策の廃止や改善を判定する仕分け人として、蓮舫氏や、自民党の無駄遣い検証プロジェクトチーム座長を務めた自民党の河野太郎衆院議員らを招くことが決まったという。

まぁ、ニュースが大きくなれば、この決定自体を撤回する可能性もありますが。。。