小説・漫画好きの感想ブログ

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JR西日本の情報漏洩に怒り 山口浩一・山崎正夫前社長には厳罰を

夕方のニュースで一斉に各マスコミが取りあげていましたが、このニュースには本当に怒りを感じえません。現場が近いということもあるのですが、あまりにも悼ましい事故だっただけに、その裏で、事件再発を徹底して防止しなければならない人たちが、このような下らない事をやっていて自分の保身や会社の被害を抑えるために動いていたという事に怒りを覚えます。
 あの事故でどれだけの人が死んだか。あの事故そのものが不可避な事柄だったならまだしも、本当はヒューマンエラーの部分がかなり多かったのがその後にわかってきたのは皆さんもご承知の通り。それも、その原因はといえば、JR西日本の社員教育の無茶加減もそうですが、その主たる部分が、安全面から考えるともっと早くやるべきATSの設置をJRがやっていなかったということであったのが分かってきたにも関わらず、これを隠蔽しようとしたり事前にその勧告の表現を和らげようとやってはいけない接触をやっていたというのに、本当に怒りを禁じえません。

「ATSあれば防げた」の削除要請=飲食接待や報告書案漏えいも・福知山線脱線
 乗客106人が犠牲となった2005年4月の福知山線脱線事故で、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(当時、現運輸安全委員会)の山口浩一・元委員が、JR西日本の山崎正夫前社長(業務上過失致死傷罪で在宅起訴)の求めに応じ、事故調査や捜査で焦点となった「自動列車停止装置(ATS)があれば事故を防げた」という文言を報告書から削除するよう委員会審議の中で要請していたことが25日、分かった。
 山口元委員は、山崎前社長側から飲食接待を受け、新幹線の模型などの手土産も受け取っていたほか、調査状況や報告書案も同社側に漏らしていた。
 元委員は旧国鉄出身で、01年10月から、事故の調査報告書が公表された後の07年9月まで事故調委員を務めていた。
 安全委によると、元委員は2006年5月以降、5回程度、前社長から接触を受け「ATSに関する部分は『後出しじゃんけん』なので、表現を和らげるか、削除してほしい」と要請を受けた。元委員はこれに応じ、07年6月11日の委員懇談会で、ATSに関する部分の修正を求めたが、報告書案は変更されることなく、同月22日に議決、28日に公表された。
 元委員は、前社長と会う際、都内ホテルの喫茶店などで飲食接待を受け、菓子や500系新幹線の模型などの手土産を受け取っていたという。