小説・漫画好きの感想ブログ

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捕鯨、シーシェパードに思う

こんにちは、樽井です。
捕鯨問題、についてです。この問題、たびたびこのブログでも取り上げるので、またかという感じをもっているかも知れませんが、最近また激しくなってきているので。
先日、オーストラリア付近で、日本の捕鯨漁船がシー・シェパードという環境保護団体の船から、酪酸という薬品のはいった瓶をなげつけられ、関係者が三人軽傷を負うという事件がありました。オーストラリアはいま国を挙げて、日本を名指しで捕鯨は野蛮な行為であると非難攻撃しています。その関係もあってこの事件は、現実に被害者がいるにも関わらず、環境保護団体の誰も逮捕されずにいるという遺憾な状態になっています。もちろんのこと、公海上であれどこであれ、他の船舶にむけ何かを投げる、怪我をさせる行為自体が犯罪であることは言うまでもありません。
百歩譲って、捕鯨がホントはよくない事であったとしても、許されない行為です。無論、捕鯨自体は犯罪でもないし、今回の捕鯨は彼等がよりどころとするIWCの認める調査捕鯨の範囲内ですから、その犯罪性はきわめて明白です。しかし、今回のシー・シェパードは、そうは思っておらず、代表は「我々は抗議活動をしているのではない。捕鯨という犯罪を防ぐために、彼等を妨害し、実力でもって廃除するためにいるのだ。今後とも体当たりしてでも捕鯨という犯罪行為をやめさせる。我々は正義の海賊である」と堂々と宣言しています。ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウが人気だからといって海賊宣言までだす始末です。彼等にとっては、我々こそが犯罪者で、それを極端にいえば武力で排除するのが正義なのです。このリーダー、もともとはグリーンピースの創立メンバーの一人なんですが、一番危険人物かもしれません。正義があればなんでもOK。
ここまでくると、まさに狂信のテロ行為となんら変わりません。しかし、これにたいして情けない事に日本政府はなんら具体的な対策を取れていません。なんたが沖縄の米軍のあいつぐ不祥事同様、表面上の謝罪の姿勢はさておい実際にはここまで なめられてというか軽視されてもなにもしないというのは福田首相無為無策もここに極まれりです。欧米が圧倒的に反捕鯨だといえ。

 こうした中で、ちょっと興味深いのは、ノルウェーが出した環境問題とクジラを絡めた提言。内容の真偽や理論はまだ証明されていますが、要約するとこんな話です。
いま、エコが叫ばれているが二酸化炭素削減、緑化を考えた際には、飼育で消費する穀物、その生産と食肉の輸送などにかかる二酸化炭素量を考えると、牛を食べるより、鯨肉を食べるほうが少なくともエコである、と。
まぁ捕鯨反対派からしたら、それがどうしたという話になるかも知れませんが、防戦一方の日本からすれば、こういう意見は歓迎です。