小説・漫画好きの感想ブログ

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沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ三

 
 おはようございます。今からちょっとお買い物に行って来ます。
 昨日書いてた岡村靖幸の新曲「はっきりもっと勇敢になって」と本。
 あとき、お給料もきちんと銀行に入れないといけないですし、携帯電話もあまりに費用がかかりすぎるのと、バッテリの上がり方が激しいのでauに帰るため市役所に必要書類などを取りにいってきます。免許をもっていないとこういう時に不便なものでございます。
 さて。
 今日紹介するのは、沙門空海唐の国にて鬼と宴すの三巻です。四巻組の物語ですので、物語でいえば起承転結の転の部分で、転らしく楊貴妃の棺桶に誰が細工をしたのか、楊貴妃が実はどういった経緯で玄宗皇帝のもとにくることになったのかの裏の事情などが明かされていきます。楊貴妃が歴史上で死亡してから五十年の年月が経った後ですので既に没している人も多く、それらが残した手紙と現在進行形で動いている人物たちの行動から徐々にすべての全貌がわかっていくという形の本書。 
 ここにきて主人公が空海である必然性があったのか、という部分がちょっとわからなくなってきましたが、壮大なスケールで日本、中国、中近東を舞台に、楊貴妃玄宗皇帝・白居易・李白・高力士・阿倍仲麻呂・空海・橘逸勢ら歴史上の人物が繰り広げる物語はきちんと収束に向かって動き始めました。あとは、作品タイトルの宴がどのようなものになるのかが最大の焦点でしょう。
 ここが綺麗に決まれば、歴史絵巻として最高の形で終わると思います。最終巻に期待します。
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