「暗殺教室5巻」 松井優征著 感想
「暗殺教室5巻」 松井優征著 感想
本日二冊目のコミックレビュー。
「暗殺教室」最新刊です。
集中して何かに没頭できないときには漫画がちょうどいい塩梅です。この「暗殺教室」レビューを挙げるのは今回が初めてですが、結構お気に入りで、個人的には今のちょっと元気のない週刊少年ジャンプの中ではベスト5に入る漫画です。
設定は、学園もの+SFもので、人智をこえた恐ろしい能力を持つタコ型宇宙人? がとある私立の超進学校の教師として赴任。一年の猶予期間の間に彼を殺さなければ、地球は破壊されてしまうという。教師である宇宙人は、隙があればいつでも自分を暗殺するようにと言いながら、きっちりといい先生として生徒たちを教えていくという不思議なヒューマンドラマコメディです。
先生がタコ型宇宙人(ではないというフリも出て来ますが)。生徒がそれを日夜暗殺すべくトレーニング。という無茶設定で、どれくらいもつかなと思っていましたが面白さがトーンダウンしないままここまで来ました。
5巻ということで連載約一年。一つの山は乗り越えた感じでしょうか。
この5巻では、その一年間のお披露目というわけではないですが、彼の教え子達の能力が開花している様を示すエピソードが数本入っています。特に、クラスでもぱっと見にはおとなしい子達が、頭脳戦で野球部を打ち負かしたり、暗殺のスキルで自衛隊の教官を倒したりと(・・・余談になりますがこの回の主人公のキャラクターずっと女性だと勘違いしていました)、そういう話が入っています。
この作者の一つ前の作品は主人公が悪魔で探偵という「脳噛ネウロ」というかなりキレた作品だっただけに、今後も楽しめる作品になっていきそうです。「ネウロ」のときはツイストミステリのような切れとドSM的な濃いキャラが多数登場で絵的に見せてくれましたが、今回は学園ものでなおかつひねりのきいた展開と引き出しが多い方だなぁとしみじみと思います。
ときに、このシリーズの表紙、どの巻もアップのみでかわいらしいです。
- 作者: 松井優征
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/07/04
- メディア: コミック
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