小説・漫画好きの感想ブログ

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「修羅の門 第弐門」4巻 川原正敏著 

 修羅の門最新刊です。
 陸奥圓命流の後継者陸奥九十九を主人公にした格闘漫画・修羅の門第二部も、もう四巻です。今回は、陸奥九十九の敵候補として、中国大陸の「陸奥」ともいえる戮家の巨兵・呂奉先が登場します。奉先といえば、三国志の中でも最強の武将として描かれた呂布のこと、呂布の異名をもつこの巨人に対して、陸奥がどう戦うのか、どう受けるのか。
 先の戦いでは、発勁を使ったように見えた呂ですが、この「修羅の門」の世界においては、かつて陸奥の祖父が「もし人が相手に触れずして骨をくじき肉を断つようなことがあれば、それはそのものが人間ではないということだ」と発勁や気功の破壊力を否定していただけに、それではないように思えます。では、軽く触れただけに見えて敵を倒す技は何なのか? 続きが気になります。
 第一部のように無邪気に笑わない九十九にちょっとまだ感情移入できないところがありますが、強敵との戦いでもとの彼らしさが見えてくれることとあわせて期待します。

修羅の門 第弐門(4) (講談社コミックス月刊マガジン)

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