小説・漫画好きの感想ブログ

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錦帯橋を世界遺産登録へ向けて 

 山口県は岩国市の錦帯橋。
 実はゴールデンウィーク中によんどころない重要要件があって、そのたもとにまで行って来たのです。生まれて初めて見た錦帯橋、思っていたよりは小さかったんですが確かに美しい橋でございました。ブリッジの構造も他に類を見ないような特殊なものでしたが、その両岸に盛り上がった山の緑がとても美しく、川面に目を転じれば屋形船が観光用にのどかに川の上に浮かんでいるという図がとても風情がありました。
 桜のシーズンには両岸にさらに桜の絶景が出現するということで、そのシーズンにはまたいかねばと思ったものです。その錦帯橋が下の記事のような取り組みの対象になるとか。
 他の橋ではそういう取り組みがないのか(最新の橋は作る前にやっていそうだけれど)わかりませんが、伝承の技術が残っていって、この美しさがいつまでも再現でき、世界遺産へと登録されるのならば是非ともやって欲しいものです。

錦帯橋:CG化へ 熊大大学院教授らレーザー測量 構造、架橋工事など再現

 ◇構造、架橋工事など自在に再現
 熊本大学大学院の小林一郎教授らが、国の名勝・錦帯橋の構造や架橋工事の様子を再現するコンピューターグラフィックス(CG)を制作するために13日、橋や周辺の地形の三次元レーザー測量を始めた。橋の世界遺産登録を目指し、江戸時代から続く匠の技を海外の研究者らに、最新技術で伝えるのが狙い。
 小林教授は市が09年に設置した「錦帯橋世界文化遺産専門委員会」の副委員長。CG制作の手始めとなるレーザー測量は、1級建築士事務所「大建測量エンジニア」(北九州市小倉北区)がボランティアで全面協力し、最新の三次元レーザースキャナーを使用。14日までの2日間、午前5時〜午後7時に9カ所で測量し、映像とデータを蓄積する。
 これらに加えて、平成の架け替え工事で作成した図面などから、2万個を超える部材のデータをコンピューターに取り込んでCG化を目指す。
 CG化で、部材を組み合わせて橋が完成するまでの様子を再現できるほか、360度のどの角度からも錦帯橋の構造を見ることも可能。橋の中に入り込んだ視点で断面や構造を出現させたり、橋の部材に使われた赤松、ヒノキ、ケヤキなど6種類の木材を画面上で材種ごとに色分けして、木材の特性を構造にどう生かしたかを知ることもできるという。
 小林教授は「研究室の学生約20人がかりで夏休み期間中に入力し、秋までに基本のCGを作りたい」としている。その上で市の意見を取り入れ、11年度には本格的なCG作りに着手する。
 小林教授は「CGを使えば、全世界で錦帯橋の素晴らしさを見てもらえる。今後の架け替えで必要になる基本データも収集や蓄積ができるうえ、データの管理もできる」と話している。