小説・漫画好きの感想ブログ

小説・漫画好きの感想ブログ

「ハルシオン・ランチ」1巻 沙村広明著 

 「無限の住人」「ブレッドハーレーの馬車」の沙村さんの最新刊です。
 今回は、トンデモ系ですがSFです。
連れに全財産を持ち逃げされてホームレスになったヤサ男の前に、ある日突然に現れたヒヨスという少女。彼女はどんなものでも食べてしまえる宇宙人だったのです。お腹がすいたといってはその辺りにあるリヤカーを食べ、主人公が止めないと人間まで平気で食べてしまいます。
 人間とコンタクト可能ながら別種のテクノロジーや行動様式をもつ宇宙生命体とのお話というと、最近のものでいえば「ともだち100人できるかな」やちょっと古いけれど「寄生獣」なんかが思い浮かびましたが、それぞれに全然というか方向性も何もかもが違う作品になっているところにそれぞれのオリジナリティの強さが改めてすごく感じられます。
 ハルシオン
 JAYWALKのボーカルが薬物で捕まっているこのご時世だけに、ハルシオンというのもなんだか変なとこでひっかかっちゃいそうなネーミンクですが、そのあたりはスルーの方向で。

ハルシオン・ランチ 1 (アフタヌーンKC)

ハルシオン・ランチ 1 (アフタヌーンKC)