「神聖モテモテ王国」新装版第６巻 ながいけん著 感想

　復刊新装版になった「神聖モテモテ王国」の最終巻です。
　最終巻らしい何かや最終回に向けてのなんらかの大盛り上がりやストーリー展開があるのかと思いきや、特にそういう展開もなく、いつものように、宇宙人にして謎の不死身生命体ファーザーと、メガネスキー君のコンビが女の子にもてる為にドタバタを繰り広げる展開です(尤もこの巻あたりになると、メガネスキー君はもはやモテたい欲望は薄れ、なんのためにファーザーを飼っているのかも謎にはなってきますが^^ )。
　最終巻も終わったにもかかわらず、ファーザーの正体であるとか、メガネスキー君には何か秘密があったのか、或いはデビル教団のボスはいったいどこのお金持ちだったのかなど伏線が伏線として張られたまんまで終わったというのも、一般的にはありえないんですが、ながいけんの漫画だと思えば、それはそれで芸風としてありと思えるのも彼らしい漫画でした。
　この漫画。週刊少年サンデーにリアル連載していた頃はまったく読んでいなかったので、実に新鮮に読めましたし、週間少年ジャンプの漫画ネタをここまでパロディに使っても大丈夫だったのかという驚き? もありましたので、今回の復刊はとても嬉しかったです。是非同じながいけんさんの「走れセリヌンティウス」や「ムーミン谷の攻防」とかも復刊して欲しいです。

神聖モテモテ王国[新装版]6 (少年サンデーコミックススペシャル)