小説・漫画好きの感想ブログ

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GMとクライスラー 公的資金導入というより脅し?

こんばんは。
 日本では中川昭一財務大臣の失脚と辞任は当然として、消費税導入大賛成派の与謝野馨大臣が金融関係三大臣就任という一番景気回復には最悪の人選を終え、麻生内閣がどうこうというよりGDPマイナス12.5%などという先進諸国ダントツの大赤字になっているわけですが、、その頃アメリカではこれまた凄い話になっています。
 詳しくは下の記事を読んでもらえればわかるんですが、アメリカのビッグスリーは自分たちの経営破綻のつけをアメリカ合衆国全体におしつけるだけに留まらず、すでに支給された資金も含めて,最大3兆円規模の(ちょっと前のレートだったら4億円という定額給付金の2倍の金額)お金を自分たちに注入しなければ、破産するぞと脅しをかけているに等しい事をやっているようです。
 オバマ大統領が、やはり人種の壁が厚いのか株価の留まるところを知らない大暴落という白人社会の洗礼を受けている足下を見て、、ではないのかと思うほどにひどい話です。

2社で5万人削減 最大3・5兆円要請 GMとクライスラー再建計画提出 

 経営危機に陥り政府融資を受けたゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーは17日、米政府に経営再建計画を提出した。すでに134億ドルの金融支援を受けたGMは支援総額を合計で最大300億ドル(約2兆7000億円)に拡大して要請した。クライスラーも総額90億ドル(約8000億円)の金融支援を要請したが、再建計画の実現性が確認されなければ、融資の即時返済が求められて経営破綻(はたん)が現実味を増す。さらなる公的支援に米国世論の反応は厳しく、オバマ政権は3月末に設定された計画承認期限を前に、難しい判断を迫られる。
 GMは、必要な支援額について標準シナリオで総額225億ドル、業績が下振れした場合は最大300億ドルが2011年までに必要となると表明した。すでに融資を受けた134億ドルを除けば最大166億ドルを追加要請したことになる。
 リストラ計画でGMは全世界で従業員4万7000人を削減する方針を表明。現在の8ブランドを「シボレー」「キャデラック」「GMC」「ビュイック」の中核ブランドに集約。大型SUV(スポーツ用多目的車)の「ハマー」とスウェーデンの「サーブ」は売却を検討。製造工場(現在47拠点)を12年までに14拠点削減するとした。
 外国メーカー並みの人件費に削減するための全米自動車労組(UAW)との交渉は進展を見せて暫定的な合意に達した。しかし、債務株式化による債務圧縮に向けた債権者との交渉は合意に達しておらず、3月末までの合意を目指すとしている。
 一方、クライスラーはすでに融資を受けた40億ドルを含めて70億ドルの金融支援を当初要請していたが、計画で20億ドルを上乗せして総額90億ドルへの拡大を求めた。
 破産法適用申請の選択肢について、GMのワゴナー会長は「破産法の下での再建はリスクが大きく、時間もかかる。最後の選択肢であるべきだ」と述べて、破産法の適用申請を避けたい考えを示した。クライスラーは、追加支援を受けられない場合、破産法適用申請の可能性を示している。