小説・漫画好きの感想ブログ

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「ゆかいな理科年表」 スレンドラ・ヴァーマ著

 理科年表と聞いて、ちょうどノーベル賞の発表の直後だったこともあり、今までの科学の発展段階に応じたいろいろな発見や発明を順々に書いたものだろうというような予断のもとに買ってみました。
 が、どっちかというと、理科にかかわる歴史上の人物の簡単な紹介とエピソード集というか小ネタのようなものでちょっと期待していたものとは違いました。なもので、内容的には本当に軽いので、本来の用途というか目的には合致しませんでしたが、これはこれで何かの話のときにちょっとした小ネタとして使う雑学ネタ本としてはそこそこありかなという感じです。
 最初のあたりは、タレスの万物は水であるとか、デモクリトスの原子説だったり、コペルニクスの天体の話だったりするんですが、後半では反陽子の話やサイバネティックスの話などが出て来て難しい話もわりと入っています。このあたりになると興味を覚えたのはちょっと詳しい本を読んでというような使い方のほうがいいかも知れませんね。

ゆかいな理科年表 (ちくま学芸文庫)

ゆかいな理科年表 (ちくま学芸文庫)