小説・漫画好きの感想ブログ

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「きのう何食べた?」6巻 よしながふみ著 感想 

きのう何食べた?」6巻感想 
自分の恋人が、誰かと二人っきりで飲みに行くのって気にする?

ゲイカップルが主人公のグルメ漫画です。
一読、冒頭シーンの、ケンジのシロさんへのヤキモチがなんとも可愛らしかったです。
彼氏の愚痴をいいたいという男友達と一緒に飲むことになっていた彼らのうち、仕事でいけなくなったケンジが、自分が行けないので「浮気が心配だからシロさんも飲み会にいかないで」と懇願するシーンがなんとも可愛らしかったです。「彼氏がいるからとか、たかがバイトの子だよ、なんて関係ない。半径5メートル以内の男女がつきあうのに、まさか、は関係ない」と力説するケンジの必死さがグッドです。こんなことを言われると嫌われる、といいながらも必死なのがなんともはや。
彼らの場合は男性同士ですが、こういうのって男女間のカップルでも、まぁよくあるシーンなわけですが、、、ああも素直に言うケンジはなんとも可愛いものです。
異性間で二人で深夜まで飲みにいくとか遊びに行くとかすると、すわ浮気かと勘違いされたり、少しはそんな気があるんじゃないかと疑って思ってしまうタイプの人と、僕みたいに全然なんとも思わないでフラフラと飲みにいっちゃう人では対応も基準も違うのでしょうけれど、ああいう風なリアクションは可愛いものです(ただ、近くにいれば、男女なんてものは身分や年齢や職業や趣味なんてものに関係なく、いつだって恋につかまれる可能性は転がっているとは思いますけれどね。経験上)。
それとは逆に、その愚痴を言われている相手のジルベールのワガママ加減というか感情のむらっ気は鬱陶しいなぁと苦笑しきりでした。僕ああいう人基本的に苦手です^^ 自分が常に話題の中心にいて、愛されていないとダメな人は疲れます。相手の話聞いている方が楽しいです。
まぁ、そんなとりとめのない雑感は脇においとくとして、今回も料理レシピ(特に和食方面)は、大変充実です。原作者のよしながふみさんが料理食べるの大好きな人なんで、モノクロの料理なんですがどれも作ってみたくなるほど美味しそうでした。特に鯖の味噌煮(関西人はミソ煮といいながら醤油煮を食べておりますが)なんかはお手軽に出来ることがわかりましたし、キュウリを使った料理はちょっとやってみるかと思いながら、楽しく読みました。

<おおざっぱなシリーズ内容>
弁護士のシロさんと、美容師のケンジのカップルの日常と料理のグルメ漫画最新刊です。
BL系といえばBL系になるんですけれど、そのものシーンがないので、普通に世間的にも認知度も高感度も高いこのシリーズ、料理の副読本にももってこいの一冊です。

きのう何食べた?(6) (モーニング KC)

きのう何食べた?(6) (モーニング KC)