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「ジョジョの奇妙な冒険第七部 スティール・ボール・ラン」24巻最終巻  荒木飛呂彦著 感想

 ジョジョの奇妙な冒険、第七部、最終巻巻です。
 アメリカ合衆国を横断する弾丸レース、スティール・ボール・ラン(SBR)の決着とともに、このジョジョ第七部の、キリストの遺体(と作中では言明していませんが、あれはそう解釈するべきでしょうか)を巡る戦いにも決着がつきました。
 まずは荒木先生お疲れさまでした。
 (まぁ、すでにジョジョの奇妙な冒険第八部が、東日本大震災で被害を追った仙台を舞台に「ジョジョリオン」をスタートしているわけですが)

さて。
 最終巻ですのであらすじをあまり書くと読む楽しみが減ってしまいますが、ジョジョvsディオの戦いで、なおかつ敵のディオが時を止める「ザ・ワールド」のスタンド使いときけば、エジプトでのディオと「スター・プラチナ」のディオとの戦いとどう違う戦いにするのか、どういう勝敗の決し方をさせるのかということに注目がいくのは自然な流れかと思います。そして、その決着の仕方は、まさにこれぞ荒木作品ならではの予想外のオチ、予想外のドンデン返しで締めくくられていて、このジョジョ第七部、途中では落胆して読まなくなっていたのですが、最後の数巻でぐっと盛り上げて綺麗に最後をまとめてくれて、物語を楽しんだ充実感が沸くまでになりました。
 さすがは荒木先生です。
 首切りの一族の話から始まって、冒険レースの話になって、謎の遺体の探索の話になって、そしてまたスタンドをもった人間同士の戦いになって、アメリカ大統領という予想外のキャラクターの登場もあって、そしてまたディオの復活という非常に起伏にとんだ冒険のあった第七部、終わってみればとても面白かったです。
 

STEEL BALL RUN スティール・ボール・ラン 24 (ジャンプコミックス)

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