「パタリロ!」86巻 魔夜峰央著 感想

　正伝パタリロ!の最新刊です。
　今回は、わりあいとパタリロらしいパタリロで、なんだかとても懐かしい感覚でした。ものすごく変化があるわけでもなく、アクロバティックな話があるわけでもないのですが、パタリロがくだらない金儲けを考えたり、化学実験したり、タイムワープしたり、という究極のマンネリズムの緩い安定感がちょうど心地よかったです。
　強いて言えば、、、バンコラン少佐が活躍するような激しい諜報戦なんてのも次あたりには読みたいです。初期のキーン・バンコラン対ジャック・バンコランの戦いとか、大公爵のアスタロトが出てくるあたりみたいなシリーズ物というか長編なんかも読んでみたいです。
まぁ、でも、最近はピリピリ忙しい日々が続いているので、これくらいリラックスできるのもちょうどいいです。

パタリロ! 86 (花とゆめCOMICS)