小説・漫画好きの感想ブログ

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大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」第10話 わかれ 感想

 上野樹里主演NHK大河ドラマ「江」第10話を見ました。
 震災の関係で一週間遅れでの放映です。
 今週は、いよいよ前田勝家(大地康男)と羽柴秀吉の激突があり、この大河始まって以来初めてのまともな合戦シーンを使って賤ガ岳の戦いが詳しく描かれるのかと思いましたが、、、今までの例に漏れず、合戦シーンはほとんどカット。全くといっていいほど描写がありませんでした。
 今回の重点ポイントは、柴田勝家が敗北して北の庄まで敗走した後のお市の方の去就でした。彼女は、三人の娘たち(茶々、初、江)こそ落城前に落ち延びさせましたが、自らは勝家とともに城の中で自害する道を選びます。浅井長政のときには、自身も三人の娘たちと秀吉に降りましたが、今回はともに命を散らせました。
 これについては定説では、勝家が破れたことにより織田家再興の夢が潰えたことが原因ではないか、はたまた徹底した秀吉嫌いであったことから側室にされるのを嫌ったのが原因ではないかというのが大きな理由とされていますが、どちらにせよ、彼女の強い意志が今回は目立っていました。
 この大河ドラマは「姫たちの戦国」というサブタイトル通り、女性の意志がとても強く描かれておりますが、今回もまさにそういう回で、まさに「お市」が主人公でした。おかげ、さすがの江も今回ばかりは主役を鈴木保奈美演じるお市の方に完全に奪われて影が薄かったです。
 しかし、、、このドラマ、今後も合戦シーンは一切やらないつもりなんでしょうかねぇ。震災で撮影も一時中断になっているし、予算もかなり苦しくなったでしょうから、モブシーンのような大合戦絵巻は本当にやらないかも知れませんね。
 
 追記:石田三成役は萩原聖人さんでした。陰険、酷薄という通り名の石田三成を演じるにしては、ちょっと善良すぎるような気がします。男性陣では、時任三郎、豊川悦司以外はちょっとまだしっくりきませんね。