「進撃の巨人」 3巻 諫山創著 感想
「このマンガがすごい」2010年版男性部門の第一位を取った作品の最新刊です。
突如現れた身長十数メートル前後の巨人たちによって、滅ぼされかけている人類。巨人達は知性もなく、生殖活動も行わず、身体の一部が吹き飛んでもすぐに再生してしまうような圧倒的な存在で、ひたすら人間を捕食対象として襲いかかってくる。人類に残された道は彼らでさえも越えられないような高い壁を築いてその中に隠れ住むことだけでした。
ごく一部の戦闘訓練を積んだ軍隊だけが彼らに対処していますが、それも圧倒的な力の前には防衛がせいぜいの有様でした。そんな世界で暮らす主人公エレンは数年前の巨人の襲来で母親を食い殺され、今では親友のミカサとともに復讐の意味も兼ねて防衛軍の一員となったのですが、、、その主人公のエレンが、街に潜入してきた巨人に腕をかみ切られたあげく食べられてしまうという衝撃の展開を見せたのが前巻のラストでした。
そこからどう展開するのか興味津々で手にとったこの三巻。
物語はまったく別の方向に転がり始めました。かなりネタバレになってしまうので書けませんが、ちょっと本当に予想外というかまさかの展開になります。超人的な力を幼なじみのエレンが見せることは予測していたのですが、まさかこんな展開になるなんて、、と驚く展開でした。
あとは、今回のこれが偶発的なものなのか、それとも根源的なこの世界の破滅と関わるようなことなのか。そういうのを巡って、これからはSF的な展開も出てくることになるのだと思いますが、本当に目が離せない漫画になってきました。
別冊のマガジンというかなりマイナーなところからの大ヒットのこの漫画、世間の注目もかなり大きいですので、このまま今回同様に予測できない展開と、独特のタッチで不思議な世界を描いていって欲しいです。
しかし、、、ジャンプはこの漫画の持ち込みを断るなんて、なんてもったいのない事をしたんでしょうかねぇ。。。
- 作者: 諫山創
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/12/09
- メディア: コミック
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