小説・漫画好きの感想ブログ

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「血界戦線」1巻  内藤泰弘著 

 ジャンプスクエアに連載されている内藤泰弘さんの連載作品です。
 内藤泰弘さんは、「トライガン」という作品で有名な方ですが、実はそちらも未読で、今回が内藤作品の初読みになりました。一読、絵柄にはすごく魅力があります。うねうねとした妖勿や、人物、街の様子などもうまく描けていて、好みの絵柄です。
 作品自体も、ニューヨークがこちらの世界と異世界とが混交した不可思議な街に変貌してしまった世界が舞台ということでなかなかに好みです。設定的には、菊地秀行の「魔界都市新宿」や「闇ガード」のシリーズをさらに強化したような世界で、この作品の中ではニューヨークは、一夜にして異世界と混じり合ってしまい、魔物や神、不可思議な獣や、異星人のようなものと人類が殺し合いながらも共存して暮らしています。ある程度の契約と制約の中でお互いは生きているものの、人の命の軽さや不意のハプニングやカタストロフィーで人や怪物が死ぬことはざらにあり、そこには世界中から異世界の何かを金や権力に変えようという輩が跋扈している世界というのが舞台です。
 その中に、両世界の均衡を保つ物として存在しているのが、主人公たちが所属するライブラという組織。それぞれが特異な能力やスキルを持っています。彼らはその自らの特殊な能力を活かしてあちらとこちらの均衡を保つべく奔走しています。 
 1巻は、まだ舞台説明、状況説明、キャラクター説明という感じで大きく物語は転がっていませんが、けっこう懐の深い作品になりそうで楽しみです。

血界戦線 1 ―魔封街結社― (ジャンプコミックス)

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