小説・漫画好きの感想ブログ

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「とめはねっ! 鈴里高校書道部」 7巻 河合克敏著 感想 

 本年257冊目の紹介本です。
 今年は仕事だなんだで読書ペースが異様に落ちてしまっています。小説と漫画の比率も五分五分くらいまで下がっているような気がします。さて。
 「とめはねっ!」です。確かNHKかどこかで「スピカ」のようにドラマ化していたと思いますが、あまり話題にならないままだったようですね。ヒロイン役の天才的な柔道選手でありつつも書道にも燃える女の子は、そこそこメジャーになりかけていた女の子がやっていたような気がしたのですが、、、。

 まま、それはさておき、漫画のほうはいたって順調に進行しています。
 なりゆきで書道部に入った帰国子女の男の子も、くだんのヒロインも着実に書道の腕を上げ、書の甲子園に出場、そのうえで縁あってかなの書をやって、それでもまた他の高校と勝負になって、、、というところまで話は進んでいます。なんていうんでしょうかね、あまりに順調すぎるくらいに順調に進んでいます。書道部漫画なんていうお話の転びの悪そうなもののに、ほのぼのギャグも交えながら、きちんと個々のレベルアップも図り、なおかつ物語も進める、とこのあたりさすがはベテラン作家さんならではの安定感です。
 ただ、欲をいえばあまりにも予定調和すぎるかな。
 もっとこう破天荒な展開とか、熱く燃えるような何かがあってもよいかな、と。主人公がぬぼーっとした、のんびり草食系男子だからそうなりにくいし、スポ根的要素もいれにくい種目ではあるのもわかるのですが、どうしても静の部分が強すぎて、もっと動のところも見たいです。

とめはねっ! 鈴里高校書道部 7 (ヤングサンデーコミックス)

とめはねっ! 鈴里高校書道部 7 (ヤングサンデーコミックス)