「ザ・万歩計 」 万城目学 著 感想
万城目学さんのエッセイ集。
「鴨川ホルモ−」とか「男鹿あおによし」の著者。雰囲気的には森見登美彦さんと同系列の京都作家さんですが、やや、かっちりと文学な書き手の感じがします。いや、どちらの小説も中身はいたってへんてこなユーモラスな話なんですが、、、なんとなくのあくまで文章から受ける感じでという話ですが、そんな気がします。
さて。
エッセイ集ということですが、収録時期や掲載媒体がばらばらなので、一冊の本というようなまとまりはなくて、ちょっと堅めの話から、ゴキブリとの奮闘記や、あおによしを書く経緯になった、モンゴル奥地でのトナカイとの接触についてまで幅広い事柄が取り上げられています。特にトナカイについてのあれこれの話や、モンゴル生活で得た実感などはなかなか読ませてくれます。これだけボリュームアップして旅行記的に書いてくれてもいいかなぁというくらいです。
軽いエッセイで、旅のおともにちょうどいいくらいの軽さです。
- 作者: 万城目学
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/07/09
- メディア: 文庫
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