小説・漫画好きの感想ブログ

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「ローズマリーの赤ちゃん」 アイラ・レヴィン著

 「ローズマリーの赤ちゃん」という、かなり怖い映画の続編。
 妊娠して、あとは出産を待つばかりという若妻が、同じマンションに住む悪魔崇拝者達によって恐怖のどん底に突き落とされていくという「ローズマリーの赤ちゃん」。小さいときに見たんだけれど、この映画がずいぶんと怖かったので、続編はどうなるのかと思って読んでみたわけですが、、、全然怖くなかったです。
 二十数年間の昏睡状態から目覚めたローズマリーは、自分の息子が既に成人している事を知るのですが、表面上は息子はごく普通の人間に見えます。しかし、当然の事ながら彼は悪魔の息子,徐々に徐々にその正体や思惑が見えてくるのですが、、これがまた全然怖くない。悪魔はやはり、悪魔である正体がわかるまで、或いは何か得体の知れないところのものが蠢いているときが一番怖いのでしょうかね。
 ラストもいまいちピンとこないものでした。これならよほどキアヌ・リーブス主演の「コンスタンティン」や、A・ロメロ監督の一連の「ゾンビ」シリーズなどの方が怖いです。

ローズマリーの息子 (ハヤカワ文庫NV)

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ちなみに、映画はこちら。
ローズマリーの赤ちゃん [DVD]

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