「蟲師」10巻 漆原友紀著
蟲師の最終巻です。
ちょっと前に読んだのですが、なんでしょう、自分の中で整理がつかなくてあらすじもレビューを書いていませんでした。
ギンコの物もこれで一幕終了。最終回だから、普通だったらそれはそれは自分の中でも盛り上がる筈なんだけれど、何故かピンと来ないまま終っちゃいました。8巻あたりから違和感がでてきたんですが、自分が物語に求めている「何か」と、物語が提供する「何か」がずれてきて、すっと心に物語が入ってこなくなっちゃいました。いろいろ分析をかけてみたんですけれど、原因はわからないまま。
何かが違うんだけれど、物語自体は全然嫌いなわけでないし、より哲学的な方向に進んでもっともっと書き続けて欲しいなとさえ思っていました。いや、今でも思っているんですけれど、どうしてでしょうねぇ。
誰かズバッとこの変の謎を解いて欲しいなぁ、、、。と思うくらいです。
最近の自分のまわりでは誰もこの蟲師を読んでいないので、わからないまま。なんだかもやもやしています。まぁ、そうしたわからないもの、きちんと説明できないものを描いた作品だったので、それがまたふさわしいといえばふさわしい終り方なのかも知れませんけれどね。
- 作者: 漆原友紀
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/11/21
- メディア: コミック
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ちょっと話はずれますが、「妖怪」ブームはいまでもまだ続いているのかな。京極さんのシリーズとか「ゲゲゲの鬼太郎」で幕をあけた第○次妖怪ブームは、下の「夏目友人帳」やら「しゃばけ」「ぬらりひょんの孫」「結界師」「もっけ」「屍姫」「喰霊」とかいっぱいあるとこ見ると、まだまだ続いているのかなぁ。いや、オチはないんですけれど。