小説・漫画好きの感想ブログ

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アフガニスタン問題 伊藤和也さんの冥福をお祈りします。

 こんな時間に戻って来たら、ネットニュースでアフガニスタンでテロリスト武装グループに拉致されていると報じられていたNGOペシャワール会」の伊藤和也さんが死亡・殺害されていたことが判明したというニュースが出ていた。
 伊藤さんは一昨日無事解放といったニュースが一瞬流れていただけに、遺族や本人の無念を考えると言葉も出ない。危険を承知で活動していたわけだが、それにしても長年の実績があった上でのこの最後はあまりにも可哀想に思う。そういう風な思いこそが日本人であるが故で、世界では日々刻々そういう死が当たり前にあるのだと言われればそうであるだろうし、グルジア南オセチアでのロシア軍とグルジア軍の戦争ではもっと大量の人が亡くなったであろうし、タイのクーデターでは(せっかくプーミポン国王が退き王政から民主制に完全以降したというのに、それでも内紛が治まらないのだから平和とは本当に難しい話)もっともっとたくさんの人が亡くなっただろうけれど、、、それでもやはり同じ日本人がこうして現地で非業の死を迎えるということは悼ましい。
 特に彼の場合は、にわかのボランティアではなく、長年活動をして当地でも信頼を得ていたというだけに残念でならないし、こういう状況である以上アフガニスタンへの関与についてももう一度国民的なコンセンサス作りがいるだろうと思う。民主党的にとにかく反対というのではなく、さりとて自民党のいうように洞爺湖サミットの前にアメリカと支援を確約してしまったからやらざるを得ないというような単純な話ではなく、一から議論すべきかと思われる。
 アメリカだって、今はオバマにしろクリントンにしろマケインにしろ、原則論だけでいけるほど余裕はないし、これ以上ブッシュ政権の負の遺産を拡大したくはないだろうから。  
 にしても、アフガニスタンでの今回の拉致殺害事件はひどく残念な事態である。ご冥福を心からお祈りする。