小説・漫画好きの感想ブログ

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「いつも目標達成している人のテレアポ術」 富田直人著

 ビジネス書です。
 テレアポに関する本で、富田直人さんというイノベーションという会社の社長さんの本です。イノベーションという会社は、リクルート系列の独立開業会社で主にBtoB(企業対企業ビジネス)で伸びて行っている会社です。このリクルート系の独立会社はどこもそうなんだけれど、猛烈というか数字至上主義のところ(すべての遊び的な要素も目標を達成するためにあって、目的ではなくあくまで手段であるというところが実をいうとあまり肌にあわないのだけれど)で、この本の著者もその例に漏れず、の人です。
 ただ、テレアポに関する技術や考え方には幾つか学ばなければならないところはあるかなと勉強になりました。そもそもが個人相手の仕事であれば、電話をかける相手の人たちは、ビジネスの電話がかかってくることを想定していない人たちなわけで、そういう人たちからすれば電話がかかってくるのは大変迷惑であるケースも多い。当たり前といえば当たり前ですが、それを分かってないビジネスというか勧誘系(保険だとか先物取り引きだとか会員システムだとか)の電話があまりにも多く、えてしてアルバイトくんたちの電話対応がなっていないが為に、テレアポそのものがいまやマイナス要素として捉えられてしまっているという前提をこの本は基本として押さえています。今までいろいろな本を見てみたけれど、そのあたりをまったく押さえていなくて、ただ単に手段やツールとしてテレアポを取り上げているものが多かっただけに、こういう普通の感性をまずもった上で話が展開するビジネス書はある程度安心できる。
 ただ、とはいうものの、じゃあどうするかという点においては、やっぱりストレートに要約した内容を伝えていくというものであり、いくつかのハッタリやより上のキーマンを徹底的に狙って行く方法をとるとのことで、一般人相手にはあまり有効ではないかなぁという感じがしました。勿論、自分たちの仕事においては、特に。
 ただまぁ、今こういうご時世なので、一件一件集中工事の内容を伝えていくという方法が逆に人によっては不安になる(訪問販売と間違われるという危険もある)というのもあるし、なかなかこのあたりは難しいです。
 

いつも目標達成している人のテレアポ術 (アスカビジネス)

いつも目標達成している人のテレアポ術 (アスカビジネス)