小説・漫画好きの感想ブログ

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「リスト・オブ・セブン」 マーク・フロスト著

 おはようございます、樽井です。
 今朝は消し忘れたテレビから流れるキグルミの新曲(たぶん「たまごっち」の新曲です。さすがにキューピーのたらことはイメージが違いました)で起きました。テレビをつけっぱなしにして寝ていると夢の中身がとんでもなくあっちこっちに行ってしまいませんか?
それはさておき、いやはや、めっきり寒くなってきましたね。
 布団から出るのは寒くて嫌だし、外を長時間歩いていると凍えてしまう季節になってきました。今年は夏が暑かっただけに、冬の寒さが非常にこたえます。熱々のコーヒーとかがそのぶん美味しかったりするわけですが、でも寒い方が勝ってしまいます。寒いのが苦手な自分的には、はやく暖かくなってほしいと今からすでに思っています。皆さんも、風邪とかひかないように気をつけていきましょうね。さて、今日はちょっと事情あって古い小説を紹介します。
 ジャンルとしてはパロディ。パスティーシュで、シャーロックホームズ絡みの話です。


 「リスト・オブ・セブン」 マーク・フロスト著


 主人公はシャーロック・ホームズならぬコナン・ドイル御本人。
 彼がシャーロック・ホームズを生み出す前のお話という設定の本です。
 ドイルが自身が書いた小説がもとで事件に巻き込まれ、その事件を追っかけている女王陛下の特別捜査官ジャック・スパークと一緒に解決していくというもの。アクションあり、オカルトあり、ロックっぽいノリもありの作品で、ジャック・スパークがモデルでのちにホームズが誕生していくという風になっています。個人的には結構面白い作品だったと思うのですが、扶桑社ミステリーだったせいか一瞬にして本屋さんの店頭から消えてしまいました。たぶん発売当時は、著者のマーク・フロスト(この人、「ツイン・ピークス」のシナリオライターの一人です)が話題だったのでだしたんだと思うのですが、その後はさっぱりです。百冊近くあるホームズもののパロディやパスティーシュの中ではけっこういいできで、「ホームズ対オカルト怪人」とか「新シャーロックホームズ 魔犬の復讐」なんかよりはかなり面白いと思います。ニコラス・メイヤーの「シャーロック・ホームズ氏の素敵な冒険」などよりはやや落ちますが、それでもかなり面白いとは思います。
 このシリーズには、続編というか、同じ主人公達で、「ドイルと黒い塔の六人」というのも出ていますが、こちらよりはやはりこの「リスト・オブ・セブン」のほうがお勧めです。

リスト・オブ・セブン〈上〉 (扶桑社ミステリー)

リスト・オブ・セブン〈上〉 (扶桑社ミステリー)