小説・漫画好きの感想ブログ

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「極め道」三浦しをん著

職場では、ボクシングの世界タイトルマッチで亀田大毅が負けたという話が盛り上がってました。亀田兄弟にあまり興味がない自分は、彼がもし負けたら切腹するなんてことをいってるのを知りませんでしたが、事前にそんなことをいってたらしく、明日はニュースが大変なことになりそうです。大口のリップサービスとはいえ、やり過ぎでしたね。
 さて。

 『極め道』 三浦しをん

 いくら好きな作家さんとはいえ当たりハズレはやむなくあるもので、前のはあんなにげらげら笑えたのに、今回のは何これ? つまんなくない? という時もあります。
そういった意味では、今回のこの三浦しをんの『極め道』は個人的にハズレでした。同じ三浦しをんのエッセイでも、『三浦しをんの人生劇場』や『しをんのしおり』はすごく笑えて楽しめたのに、今回はダメでした。内容はいずれも、ボーイズラブ、少年漫画、少女漫画、酒、ファッション、舞台、宝塚、バンドもの、胸毛(三浦しをんでこれは外せない)と同じような悪くいえばマンネリな内容なんですけれどね。体調が悪かったのかダメでした。
ただ、彼女の名誉のために書いておかなきゃならないのが、面白くなかったのは直木賞を取って天狗になったとかお高くとまるようになったとかではないということ。書かれてる時期は前世期末99年あたりのことだし、内容的にも結婚前の乙女のお嬢様がここまでぶっちゃけていいのかというくらいなんでもありでやってますから、直木賞とは無関係なのは間違いありません。単純に光文社さんのエッセイ選択がまずいのか、新潮社さんがうまいのか、それとも読み手の状況か、ともあれ彼女は今日も元気にがんばってるはずです。
個人的に好きな作家さんなので次は頑張ってください。
 

極め道―爆裂エッセイ (光文社文庫)

極め道―爆裂エッセイ (光文社文庫)