小説・漫画好きの感想ブログ

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「信長のシェフ」第3巻 西村ミノル著 

 究極の無茶ぶりグルメ料理漫画です。第3巻です。
 現代日本から突如織田信長らが群雄割拠する戦国時代にタイムスリップしてしまった記憶喪失の料理人ケン。彼は信長のお抱え料理人として活躍することになるのだが、信長から与えられる指令が、料理だけで足利将軍を屈服させろであるとか、北畠家を服従させろとか、或はまた浅井長政のところへ行ってこいだの究極の無茶ぶりの連続。史実上の彼も、確かに天才ではあるものの過激で破壊的な作戦を好むタイプだったので、このあたり上手く誤摩化しているけれど内容はやはりかなりの無茶ぶり。
 タイムスリップして料理の記憶だけはあるとはいえ、戦国時代にはサラダオイルもなければ、栄養学のことを知るものはなく、かつまた調理器具すらが殆どない時代。ケンは、残っている記憶と、料理の技でもって諸国の大名を押さえ、人の心を開いてゆく。。。
 「美味しんぼ」や「マリーアントワネットの料理人」以上に無茶ぶりのグルメ漫画と言わずしてなんと呼ぶべきか。現在連載中のお話では、浅井長政お市の方に、わずか一才の茶々のために、茶々が嫌いな肉料理を作って美味しいと言わせろ、さもなくば首を刎ねるという無理難題をつきつけられています。しかも、信用できないので包丁等刃物の類いはつかわず手だけで料理するようにとの念のいれよう。これを彼がどう料理するか、非常に続巻が楽しみです。
 

信長のシェフ 3 (芳文社コミックス)

信長のシェフ 3 (芳文社コミックス)