「血界戦線」4巻 内藤泰弘著 感想
「血界戦線」最新刊です。
魔界とリンクしてしまったニューヨークでは、こちらとあちらが微妙な力の均衡の上で暮らす境界の都市となっていた。当然、そこでは人は容易く死ぬし、妖物も容易く死にます。もちろん、あちらの方が圧倒的に力強い肉体と魔術をもっているわけですが、それでもこの街にはそういうものを倒しうる人間やあちらの世界での賞金稼ぎなどもいて、、混沌として猥雑で、それでいて活気に満ちた世界としてそこは存在します。
(簡単に言ってしまえば、菊地秀行の「魔界都市<新宿>」みたいな街です)
この漫画は、その街で人類と魔界との均衡を保つべく動いているライブラという秘密結社の面々の活躍と日常を描いています。今回は、そんな中でリーダーのクラウスさんが、ステゴロ最強を巡って戦う話と、クラウスさん専属執事の補助にやってきた執事のミスから始まる専属執事の話が収録されています。まぁ、中二病的なお話なんですが、だからこそ心地いいという所もあって、男性陣以外の受けはわかりませんが、こういう舞台設定が好きな人なら十分に楽しめるかな、と思います。
作者がノリノリで楽しんで書いている雰囲気が伝わってくる、そんな破天荒な漫画です。
- 作者: 内藤泰弘
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/12/02
- メディア: コミック
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