「キングダム」23巻 原泰久著 感想
キングダム23巻、最新刊です。
前作までがひたすら連戦連戦で、激しい軍事展開だった「キングダム」。今回はちょっと一服して軍師というものの有用性を描く展開です。信も副官もどちらもが圧倒的に強い戦士で、その一点を活かして突破してきた展開も多かったこの物語だけに、軍師がいないと強い兵団でもあっさり負けるし、その逆に軍師次第では少数でも大軍を撃破できるという戦記物では当たり前の話を描いたことは高評価です。
これで、今まで以上に、主人公たちの動きや活躍にもリアリティと同時に戦記物特有の面白さがついてきます。圧倒的に強い個人の武の物語もいいけれど、せっかく古代中国、戦国期を描くのであればこうした展開と軍としての動きの面白さも描いてくれるのは嬉しい限りです。
史実でいえば、このあとに中華の全ての国が合従策で秦に襲いかかってくる筈です。その際に、飛信隊がどんな動きをするのかとてもワクワクドキドキです。
ちなみに、、、ネタバレすると今から読む方の興をそぐといけないので伏せますが、飛信隊に派遣されてくる軍師は、あの懐かしい人物です。お楽しみに。っても、表紙だからネタバレしないのは無理か。
- 作者: 原泰久
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/08/19
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 179回
- この商品を含むブログ (10件) を見る