アップル、スティーブ・ジョブズがCEO引退 書簡全文
アップルのスティーブ・ジョブズ氏がCEOから引退することになりました。ジョブズ氏といえば、アップルをここまでの会社にした最大の功労者で、ある意味現在に生きるパソコン関係の住人たちにとっては、ウィンドウズのビル・ゲイツと同等、もしくはそれ以上の存在です。彼の経営手腕に冠しては、マック(マッキントッシュ)本体のシェアをほぼ0の状態からここまで引き上げたことは勿論(ただし日本ではどうしてもウィンドウズのほうが会社社会では圧倒的という訳のわからなさですが)、iphone、ipad、itunes、ipodと全ての局面で物事をリードした功績は本当に大きいものです。
ある意味無茶苦茶なその交渉術などについては、個人的には絶対に関わり合いになりたくないものですし、こんな上司や取引先は絶対に願い下げですが、それでも彼のマックエキスポでのスピーチやプレゼンテーション、企画力、アイデアには目を見張るものがあり、同じ経営者目線では大変感銘を受けたし、影響を受けていると思うので、、、今回のニュースは僕にとっても衝撃でした。
引退の原因は体力的なものですので、どうしようもありません。膵臓ガンの治療のときもそうでしたが、彼はキャンサー・サバイバーであるので今現在もかなりしんどいんでしょうから無理は言えません。でも、彼がなくしてアップルの今までのような輝きやワクワク感が出せるのかは正直懐疑的に見なきゃ仕方ないし、会社としてのパワーダウンは否めないでしょう。
たぶん僕と同じようにそう感じた人が多くて、アメリカでのアップルの株価の暴落にも繋がったんだと思います。
でも、命が大事です。
できれば出来るだけ長生きして、いろいろなアイデアを投入して、前にたって、じゃなくてもいいからアップルを見守って助言していって
米アップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)は24日、CEOを退任する意向を同社の取締役会に通知した。ジョブズ氏は会長職にはとどまる予定。以下は同社が発表したジョブズ氏の書簡。
アップル取締役会とアップル・コミュニティの皆様へ:
私は、アップルCEOとして職務と期待が果たせなくなる日が来た場合、まず最初にあなたたちに伝えると兼ねてから言ってきた。
ここにアップルCEOを辞する。取締役会が適当であると判断すれば、会長、取締役、アップル社員として留任したい。
私の後継者については、我々の後継者プランを遂行し、ティム・クック氏をCEOに指名したい。
この先、アップルの最も輝かしく革新にあふれた日々が待っていることを信じている。新たな役割を果たすなかで、アップルの成功に貢献し、それを見届けられることを楽しみにしている。
私はアップルでは人生最良の友人を何人か得ることができた。多年にわたりあたなたちと働くことができたことを感謝する。
追記:サムスンとのギャラクシーの特許侵害裁判でアップルはまた勝訴しているようですね。良かったです。ただサムスンの「2001年 宇宙の旅」を引き合いに出しての、タッチパッド形のデザインはあれから来ている、の切り返しには笑ってしまいましたが^^、大喜利なら座布団一枚ものでした。