小説・漫画好きの感想ブログ

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中華料理の高級食材「血燕」、、存在そのものが偽造・ニセモノだった???

 こんばんは。
 部屋をちょっと片付ける予定が思いもよらぬ大掃除になっています。まぁ、いつものことだけれど、今日は徹底的に片付けて明日を休暇と考えましょう。さて。
 本当は今日のブログ記事はこの「血燕」ではなくて、宮城県気仙沼の「フカヒレ」についての予定でした。フカヒレの原料であるサメは、実は中国国内ではほとんど漁獲高が期待できず、昔から日本が中国にたくさん輸出しています。その中でも、フカヒレについては気仙沼産が最高級品だというのは皆さんもよくご存知の通りかと思うんですが、そのフカヒレ=サメ漁に関して、世界が今クジラと同様に漁業禁止令もしくは漁獲制限をかけようとしています。
 あまりニュースには出てきませんが、これは捕鯨についてIWCが規制をかけているのと同様に、かつまた近年ではマグロ漁について総量規制がかけられたのと同様に、このまま行くと、漁そのものが規制で出来なくなるのではと心配されています。気仙沼が地震と津波で大打撃を受けているときにそんなことをしなくてもと思うのですが、今そんな動きが起こっています。 
 というような話をする予定でしたが、それ以上に、こちらのニュースのほうがよりインパクトが強かったのでこちらを紹介。

 これ、どんなニュースかというと、フカヒレ同様に中華の高級食材として出てくる燕の巣、あれの最上級の「血燕の巣」というものが本当は自然界には存在せず、存在そのものがフェイク、ニセモノだったのではないかというような疑惑が出てきたというニュースです。グルメ漫画でおなじみのあの食材そのものが実在しなかったというのです。詳しくは本文を読んでいただいた方がいいのですが、一つの食材のジャンルそのものが全てニセモノだったとしたら、それはそれで歴史上稀に見るというか前代未聞のニュースではないかと思います。
 たとえれば、日本に黄色い色の牛肉のステーキなるメニューがあって世界中に発信していて、それは町中でも食べられるし世界中に高級食材として卸されていたんだけれど、実は黄色い肉が取れる牛というものがそもそも存在せずに、単に普通の肉に黄色い色を科学的に着色していただけなんですよというような話です。無茶苦茶でしょう?
血燕の巣については、まだまだ疑惑状態らしいんだけれど、サンプル調査によればサンプルしたものは全部科学的な処理だったようで、、、僕らが子供の頃にテレビでよく見ていた「あの赤い色は、巣を奪われた燕が自らの命を振り絞って、唾液と一緒に血を吐いてまで作る至高の食材なのです」という話は、いったいなんだったんでしょうねぇ。
 どちらかというと、今回のこの中国の調査そのものが失敗か偶然で、血燕はあるのです、という結果になってくれないかなぁ、、、なんて思うのですが本当のところどうだったのでしょうか。

 マレーシアではこんな発表もあったようです。

先日、マレーシア・ペラ州燕の巣公会の蘇志雄・臨時会長はアモイ市で衝撃的な発言をしている。
「マレーシアには『血燕』などない。世界のどこにも『血燕』などないのです。燕が血を吐いて巣を作る。これは暴利を貪るためにあざとい商人が作り上げたウソです。『血燕』だとして売られている製品は100%ニセモノです。」

記事本文は長いのでたたみますね。ちなみに、血燕は、「美味しんぼ」とか「鉄鍋のジャン」とかにも出てきていましたね。

2011年8月15日、浙江省工商部局は、全省で販売されている「血燕」の検査結果を発表した。3万点、200キログラムの在庫の一部をサンプル検査したところ、そのすべてで基準値を超えた亜硝酸塩が検出された。ある専門家によると、亜硝酸塩は血燕の色を“着色”する過程で付着したもの。実は血燕などという食品は存在せず、ジャンルそのものがニセモノだと話している。16日、温州晩報が伝えた。

「燕の巣にニセモノが多くて困るよ」報道は以前からえんえん報じられてきた話ではあるが、今回の血燕騒動の発端は今年6月のこと。広東省広州市で毒血燕が見つかったのがきっかけだ。消費者の通報により、ある有名ブランドの血燕を検査したところ、キログラムあたり3万6000ミリグラムの亜硝酸塩が検出され た。亜硝酸塩は過剰摂取すると中毒症状を示す物質。中国では安い亜硝酸塩がニセ食塩として販売されることがあり、たびたび死亡事件が起きている。

事件を受けて実施された浙江省の調査では、サンプル調査のすべてで基準値を上回る亜硝酸塩が検出された。「食品安全国家基準食品添加物使用基準」では、燻製肉などの製品に含まれる亜硝酸塩の残留量はキログラムあたり30ミリグラムまでと定められている。浙江省の調査では最大1万1000ミリグラムが検出された。


■亜硝酸塩はニセモノ作りの過程で付着したものだった
また、浙江省工商部局による記者会見では、一部販売店がニセ血燕を製造していたことも紹介された。低品質の白い燕の巣と燕の糞便、そして亜硝酸塩と一緒にして数時間いぶすとピンク色になる。繰り返しいぶすとだんだん色が濃くなっていき、価値も高まっていくという。
先日、マレーシア・ペラ州燕の巣公会の蘇志雄・臨時会長はアモイ市で衝撃的な発言をしている。

「マレーシアには『血燕』などない。世界のどこにも『血燕』などないのです。燕が血を吐いて巣を作る。これは暴利を貪るためにあざとい商人が作り上げたウソです。『血燕』だとして売られている製品は100%ニセモノです。」
血燕は、白い燕の巣を作るのと同じ種類のアナツバメが作ると言われているが、なぜ赤いのか、そのメカニズムについては定説がない。「唾液に血が混じったから」「赤い岩肌の色が移ったから」「アナツバメの中でも特殊なツバメだから」云々……。
この発言だけで、血燕はすべてニセモノと決めつけることはできない。だが、もし「人間が着色しているから」という答えが正解だとしたら、研究者が血燕のナゾを解明できなかった理由も納得できるように思うが……。


■記者会見もニセモノ!

ニセモノ大国・中国は、オドロキのニセモノたちでひしめいているが、ジャンルそのものがニセモノというのはなかなかないパターンではないだろうか?すでにこの時点でかなりおなかいっぱいなのだが、この血燕問題、さらにステキすぎるニセモノ話がある。
7月26日、杭州市で血燕亜硝酸塩問題に関する記者会見が開催された。老舗の「燕の巣」販売店が主催したもので、マレーシア絶滅危惧種輸出入管理局、マレーシア輸出衛生部、マレーシア燕の巣輸出公会など、輸出元のマレーシア政府官僚らがずらり。

燕の巣にはニセモノはない。
99%は本物だ。
亜硝酸塩が含まれていたとしても基準値以下であり、水でもどす過程で取り除かれるので安心だ。

と熱弁を振るったという。輸出国であるマレーシア頑張っているなと思わされる記者会見だが、後に浙江省工商部局の調べで意外な事実が判明する。

記者会見を主催したという老舗の燕の巣販売店 → 存在しない、ニセモノ
マレーシアからやってきてくれた官僚のみなさん → 存在しない、ニセモノ

なんと燕の巣だけではなく、記者会見もマレーシア官僚も全部ニセモノだったという……。なんとも面白すぎる騒ぎだが、実際に買ってしまった購入者にとってはたまったものではないだろう。検索してみると、底値はグラム15元(約180円)程度。投資目的に購入した人も少なくないはずだが、「血燕=ニセモノ」という認識が広がれば、その資産価値はゼロになるのは間違いない。返金騒ぎなどにつながることは間違いない。なお、16日午後5時現在、血燕を販売していたネットショップでは、閉鎖、トンズラが相次いでいるもようだ。


ちなみに、血燕については