小説・漫画好きの感想ブログ

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京都大文字送り火断念、薪から放射性物質で 平泉の大文字送り火は燃やします

こんにちは。
 今日は事務所でお客さん相手に電話連絡業務中で、今は昼休憩。外はめちゃくちゃ暑いです。お盆休みの帰省ラッシュで大渋滞の外は避けてのお仕事です。
 さて。来週にも遊びに行く予定の京都ですがね、大文字の送り火の話では岩手の陸前高田市と結果的にえらく不手際な話になっちゃいましたね。どうやら、大分などのNPO法人さんが企画してくれたものの、事前準備が双方とも足りずで結果的にこじれてしまった様子。
 どちらも、少しでもお互いによかれと思ってのことだったのでしようが、結果的にはどちらにとってもマイナスになっちゃったのは残念です。
 ただ、NHKの記事と朝日新聞の記事は少しニュアンスが違いすぎる気もします。。ちなみに最後のは同じ岩手の平泉の記事。こちらでは被災家屋の木材を燃やすことを確定したということです。

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NHKニュース

京都の大文字の送り火で、東日本大震災の被災地から取り寄せた松の木を燃やす計画が放射性物質への不安の声から、いったん中止になった問題について、京都市は、12日、岩手県の陸前高田市から新たに取り寄せたまきから放射性物質が検出され、送り火で燃やす計画を断念したと発表しました。
この問題は、今月16日の京都の大文字の送り火で、保存会が進めていた岩手県陸前高田市の松の木を燃やす計画が、放射性物質への不安の声から中止されたもので、市民などから多数批判の声が上がったことから京都市は新たに松の木を取り寄せ、保存会の連合会に対し送り火で燃やすよう要請しました。これを受けて、陸前高田市からは、11日、新たにまき500本が届けられて準備が進められていましたが、京都市が、民間の検査機関に委託し、まきを調べたところ、皮の部分から、放射性のセシウム134が1キログラム当たり542ベクレル、またセシウム137も588ベクレル検出されたということです。このため、京都市では保存会と協議し、被災地からのまきを送り火で燃やす計画を断念したと発表しました。
この問題を巡っては、最初に送られてきたまきからは放射性物質が検出されておらず、いったん中止を決定した大文字の送り火の保存会を含む5つの保存会の連合会が、京都市の要請に応じ、被災地のまきを燃やすことを11日までに了承したばかりでした。

朝日ニュース

「これ以上、騒ぎになって欲しくない。遺憾だ」。京都市の中止会見を受けて、岩手県陸前高田市の 戸羽太市長が12日夕、プレハブの仮庁舎前で、怒りをあらわにした。
「京都の独自の判断で中止するというのは風評被害をさらに拡大する」と、明確な基準を示さないまま 中止を判断した京都市の対応を強く批判。京都市の門川大作市長側からは電話で謝罪訪問したいとの申し出があったが、断ったという。
さらに、「京都市には陸前高田を心配してくれる人もたくさんいる。京都市は被災者をどう考えているのか。 京都市民にも迷惑がかかる話」とも語った。

当初の計画は、大分市の美術家から協力を求められた京都の「大文字保存会」が進めた。
「もう勝手にしてくれという気分。現場に足を運ばずに判断しているのは許せない」。
薪にそれぞれの思いを書いて京都に送る当初の計画を呼びかけた陸前高田市の鈴木繁治さん(66)は怒った。
当初の薪に鎮魂の祈りを込めて「絆」と書いた佐々木倉雄さん(67)は「お盆の時期にことを荒立てて もらいたくない」と話した。

毎日新聞

平泉大文字送り火:被災家屋の木材使用 「犠牲者の御霊を供養」

 毎年送り盆の8月16日に開かれている平泉町の伝統行事「平泉大文字送り火」で、今年は東日本大震災によって倒壊した家屋の木材などを火床にして燃やされることになった。主催する平泉観光協会の担当者は「心を込めて燃やし、震災犠牲者の御霊(みたま)を供養したい」と話している。
 大文字送り火は、終戦20周年にあたる1965年に、戦没者の供養と中尊寺金色堂の新覆堂完成を記念して始まった。束稲山(たばしねやま)に連なる駒形峰の山肌が「大」の文字で赤く染められ、亡き人を慰霊する。
 6月に毛越寺の檀家(だんか)が「被災家屋の木材を使って犠牲者を鎮魂してはどうか」と提案したのがきっかけ。観光協会の職員らが7月下旬に、洋野町から宮城県南三陸町までの14市町村を訪ね、津波で一部流された家屋の柱などの提供を受けた。量にして軽トラック1台分になるという。
 今月6日には平泉中学校の生徒ら約110人が山まで運び、約3200本のまきとあわせて64基の火床を組んだ。16日は午後8時に卒塔婆と一緒に点火される。