小説・漫画好きの感想ブログ

小説・漫画好きの感想ブログ

「バチカン奇跡調査官 黒の学院」 藤木凛著 感想 

 おはようございます。
今日も太陽光工事と、営業に行ってきます。
 さて、、最近、本の紹介が滞ってたまっております。申し訳ない。そんな中で読んだのの一つが、このバチカンシリーズの第一作。基本設定は以下のウィキ流用紹介を読んでもらうとわかりますが、バチカンの「奇跡の座」と呼ばれる奇跡調査官所属の二人組が主役の物語です。一作目を読む限りでは、テイスト的には、「Xファイル」と「都市伝説」と「聖書論」「ヘルシング」と世界各地にある「国家陰謀論」や「ナチス」をかけあわせた衒学的なミステリということになるでしょう。いささかテイストが違うんだけれども、雰囲気がアメリカ寄りによった京極夏彦の「京極堂」シリーズっぽいといえばなんとなくつかめるでしょうか。上記にあけだようなトンデモ系のお話や、オカルト、カルト、陰謀論などが物語として楽しめる人なら、とりあえず読んでみてもよいのではないかなと思います。
 続編がこれだけ出ている(現在4作)ということは、たぶんどんどん面白くなってきているのだと思います。この巻を読む限りでは、主人公の二人は、今のところはホームズとワトスンみたいにきっちりと才能と能力値や美貌が別れていますが、そのあたりがとう変化するのか。この巻だけを読むとナチス党員やサタンを本当の神として信奉するものがかなりの数でバチカンや各地のキリスト教組織内部に入り込んでいるのですが、それとどう戦うのか。またユダヤ教徒とともなにがしかの関係がトップにはあるような挑戦的設定です。
 これ、日本だから大丈夫だけれど、「ダヴィンチコード」の上映会に拍手が起きなかった経験なキリスト教圏では発売できないかも知れないですね。

>
天才科学者の平賀と、古文書・暗号解読のエキスパート、ロベルト。2人は良き相棒にして、バチカン所属の『奇跡調査官』―世界中の奇跡の真偽を調査し判別する、秘密調査官だ。修道院と、併設する良家の子息ばかりを集めた寄宿学校でおきた『奇跡』の調査のため、現地に飛んだ2人。聖痕を浮かべる生徒や涙を流すマリア像など不思議な現象が2人を襲うが、さらに奇怪な連続殺人が発生し―。天才神父コンビの事件簿、開幕。
<

バチカン奇跡調査官  黒の学院 (角川ホラー文庫)

バチカン奇跡調査官 黒の学院 (角川ホラー文庫)


 追記;陰謀論や秘密組織、工作員がなにかと話題ですが、そういうのは、こんなふうな小説の中だけの存在でいて欲しいですね。