小説・漫画好きの感想ブログ

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素朴な疑問 菅直人総理大臣はどこの国の為の政治家?

皮肉でもなんでもなくて、本当に素朴な疑問。
 いまやネットだけでなく、庶民から国会議員、大臣まであらゆるところで売国奴だペテン師だとさんざんにこきおろされている菅直人総理大臣。しかし、売国奴と言われ続ける彼ですが、そんな彼への罵詈雑言を見ているとちょっと気になる素朴な疑問が、、。
 それは、菅直人はいったいどこの国の傀儡の政治家と皆は思っているのか? です。
 一番多く出てくるのが、韓国に媚びる反日主義に凝り固まった韓国の為の政治家というフレーズ。この揶揄にはワンセットのようにソフトバンクの孫正義との連携などが挙げられて、サムソンやLG、ヒュンダイ、韓流ブームをゴリ押ししているなどという話がついてきます。朝鮮王室儀軌の返還などもあいまって韓国のための政治家かと言われたりします。
 しかし、同じくらいの頻度で北朝鮮の手下だとも言われます。この根拠になるとされるのが、政治資金規正法案に抵触されるとされている北朝鮮人からの政治献金や、よど号事件への関与や、拉致被害者にとっては憎んでも憎みきれない拉致疑惑関係者に関係する組織への献金などで、これだけみると確かに北朝鮮に応じていると叩かれるのも全く的外れとは言えない部分もなくはないです。「市民の党」「政権交代をめざす市民の会や「森大志」などへのお金の流れなどと、いきなり北朝鮮に訪朝という話もありましたし。
 また、中国にシッポをふり、沖縄を中国に売り渡し、尖閣諸島を中国に実行支配されてもほうっておくだろう中国のための政治家とも言われたりしていますし、彼を本気で中国支配のための尖兵だという人もいます。
 しかし、韓国と北朝鮮は戦争中なわけだし、北朝鮮と中国はともかく、中国と韓国、北朝鮮と韓国などは敵対関係に近いわけで、、それぞれと太いパイプで結ばれたそれぞれのスパイで日本沈没作戦を実行中というのは無理がありすぎます。よくて、政治的、思想的にどこかに強いシンパシーを覚えるというのはあるかも知れませんが、その全てと密接に関係しているというのはあり得ないでしょう。
 今、世間がいっている事は、例えて言えば、今の売国な日本の総理はアメリカの傀儡であり、ロシアの傀儡であり、と同時に中国のために働いているとそれぞれがそれぞれの立場から非難しているようなものです。それはあり得ないでしょう。とすると真相はどこにあるのでしょう。
 また、このあたりの矛盾を、菅総理を叩いている、攻撃している人たちは、どのように理解しているのでしょうか。日本が嫌いであるから全てと通じているなどというような子供じみたことは考えていないでしょうし、どう思っているのでしょうか。自分の主張の論理的矛盾についてはスルーなのかと素朴に不思議に疑問です。
 
 領収書問題とか、海江田経産省大臣とのやりとり、赤い官房長官の仙谷由人との戦い、小沢一郎との激突などあれこれありますが、それでも退陣しない凄い粘り腰な総理だけに、一般にどういう理解がされているのかと思いました。

 追記:もちろん念のため、このブログでもたびたび書いていますが、彼が優れて立派なリーダーであるし民主党が第一党であるべきだとは僕も思っていません。さすがに失政が多すぎますからね。ただ原発利権関係の東電や経済界とあまりにズブズブな自民党に諸手をあげて賛成できないのと、総理が信用できないから協力できないという姿勢の野党にも疑問符がつくと思っているというところです。こども手当のことに関しては、自民党があまりにブレブレですしねぇ。。