「仁義なき家政夫パタリロ!」 魔夜峰央著 感想

　本年110冊目の紹介本です。
　
　パタリロ! の外伝的シリーズ、家政夫パタリロ!シリーズの最終巻です。パタリロ!の外伝といえばパタリロ西遊記というのが別にありますが、こちらのシリーズはパタリロが莫大な借金に苦しんで少年ながら家政婦として働いている設定はともかくも、サブメンバーが本家パタリロから離れすぎたためにあんまり盛り上がらないまま終わりました。
　全5巻の歩みでしたが、個人的には、これなら本家「パタリロ!」のほうをもうちょっと描いて欲しかったです。まぁ、実際問題としては本家のほうも最終回を迎えたわけではなく、今月の19日に本家「パタリロ!」は本家「パタリロ!」として86巻が発売されます。
　また、それとは別に「パパ!? パタリロ!」がスタートするとのことです。
　パタリロ! 中学くらいのときにはもう連載が始まっていましたから、軽く20年以上は続いている長寿漫画ですから、ここまでくれば手を変え品を変えつつも本家は本家で連載を続けてほしいです。
　永遠に年を取らない、ジャック=バルバロッサ=バンコランや、マライヒ、タマネギ部隊のドタバタとミステリは定番のマンネリズムを越えて安心できる読み物なんですから。
　

仁義なき家政夫パタリロ! (花とゆめCOMICS)