小説・漫画好きの感想ブログ

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リビア、コートジボアール、イスラエル、カイロ、イエメン、戦争は続く

 こんばんは。
 日本は今阪神大震災のひどい余震の中、福島第一原子力発電所はいまだに危機的状況にあり、首都圏のみならず東日本の各地では買い占めがおさまらず、風評被害によって福島県をはじめ各地の農産物・海産物までもが流通段階で滞っています。コウナゴからは放射性物質(放射性セシウム)が暫定基準値を超えたというニュースも出ており、ひどい状態です。
 けれど、世界に目を転じれば、こんなひどい日本と比べても酷いところがたくさんあります。
 リビアではカダフィ大佐にたいして反乱を起こした反政府ゲリラと傭兵部隊のあくなき戦闘が続くだけでなく、空爆を繰り返すNATOは空爆のたびに誤爆を繰り返し、アフガニスタンやイラクでやった失敗をまた繰り返そうとしています。コートジボアールではグワボ大統領派と反政府軍の戦いにPKO部隊とフランス軍が戦闘を開始、日本の大使館が攻められるというおまけまでついてなおも戦闘続行中、イスラエルではハマスを相手に、イスラエル軍がパレスチナガザ地区にロケット砲攻撃を繰り返し始めました。またエジプトのカイロでは、ムバラク大統領の訴追を求めるデモと軍が衝突。中立だった軍が一般市民を殺傷するというあの二月の革命当時では思いもしなかった展開になっています。イエメンでも武力衝突が始まりました。
 つまるところ、世界では、戦争が同時多発的に起きています。軍隊は今日も各地で武力行使し一般民衆が殺され続けています。

 ふたたび日本国内に目を転じれば、、、国内では震災で被災した人々や避難所にいる方々のために、その後の復興のために全力を尽くそうという機運が高まっていますし、計画停電や原発処理問題について皆が頭を痛めつつも、どう経済を立て直すか、子供達にどういう未来を渡そうかと考えて悩んでいます。それはそれなりに深刻な状態です。しかし、テレビを見ていると、ニュース番組のトップニュースとして、東京都知事選の予想が流れ、SMAPの中居正広くんがこっそり被災地に炊き出しに行ったとか、そういうことがトップニュースに準じるニュースになっているのが日本の状況です。
 つまるところ、あれだけのことがあり、おとついの深夜には再びの大地震が宮城・仙台を中心に東北各県を襲ったというのに、こんな言い方をすると語弊がありますが、まだまだ平和です。
 
 こういう世界のありようを、同時に左右の目で見ていると、自分たちの尺度や現在の状況なんてあくまで相対的なものでしかないのだなと改めて思います。これだけ平和な国に生まれたのは、たとえ地震があって原発がとんでもないことになったとしてもやはり相対的にはとても幸せなことだし、そうであるならば、今以上にお互いのためにもっともっと力を尽くさないといけないなと思う次第です。そろそろ各勢力ともいがみ合いをやめて、本気で力を合わせられないものでしょうかね。本当に。