小説・漫画好きの感想ブログ

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放射能汚染水のセシウム除去に仙台産ゼオライトが有望か

こんばんは。
 ただいま戻りました。少しだけいいニュースがありました。原理的に、ゼオライトが放射能を中和するわけでもないですし、放射線を吸収し尽くすわけでもないですが、廃棄処理や処分については液体状よりはガラス固化も含めてですがこうした形で処理しやすくできる可能性が出てきたのは一筋の光明です。
 漁業組合の方の為にも少しでもいい方向に進んでいってくれることを祈ります。

汚染水浄化、仙台産ゼオライトが有望…学会有志
 東電福島第一原発のタービン建屋地下などにたまる高濃度の放射性物質を含む水の浄化に、仙台市青葉区の愛子(あやし)産の鉱物「天然ゼオライト」が有望であることを、日本原子力学会の有志らがまとめ、7日発表した。
 研究チームは、同学会に所属する東北大など5大学と日本原子力研究開発機構の計59人。福島第一原発で、難航する高濃度汚染水の処理の一助になればと、自主的にデータを集めた。
 実験の結果、表面に微細な穴の多い「天然ゼオライト」10グラムを、放射性セシウムを溶かした海水100ミリ・リットルに入れて混ぜると、5時間で約9割のセシウムが吸着されることを確認した。愛子産ゼオライトは大量にすぐに入手できるため、有望な材料と判断した。ほかにも放射性ヨウ素を効果的に吸着する材料として、活性炭などを挙げる。

 ちなみに、ゼオライトとは、火山岩が凝固してできた鉱物で、その種類は成分や結晶構造の違いによって数十種類もあるようです。主な成分はシリカ(二酸化ケイ素)とアルミナ(酸化アルミニウム)で出来ていて、人工のものもあります。 加熱したり減圧したりすると結晶構造の隙間に入っている水が蒸発して、沸き上がるように見えるため、
ギリシャ語で「沸騰する(Zeo)石(Lite)」と呼ばれたらしいです。
 特徴でいえば、ゼオライトの表面は肉眼では見ないくらいのスポンジのように無数の穴がある多孔質構造で、1gの人工ゼオライトは50m2以上の表面積を持っています。そのため、この隙間に吸着させることで除去が出来ます。つまりは、匂いとりや不純物を吸着効果でとっていく、いわゆる活性炭と同じようなもののようです。