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福島第一原発敷地に特殊樹脂を散布 全国の原発に一ヶ月以内に緊急用代替電源設置

今更ながら、、とはいいつつも、こうして着実に一歩ずつできることをやる他はなく、その間に事態が悪化したり、現地の人々の健康被害のリスクが少しでも軽減されることを祈るより他はありません。
 フランスチームも到着の模様ですし、とにかく現場で懸命に働いているスタッフを応援しましょう。
 

 東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、政府は東電や自衛隊だけでなく、国内の民間企業、米国はじめ海外各国などと幅広く連携し、原子炉から出続ける放射性物質の遮蔽対策について、本格的な検討に入った。
 具体的には、早ければ31日から原発施設内に樹脂を散布。放射性物質の拡散を最小限にとどめ、より安定的に、円滑に作業ができる環境を確保する方針だ。ただ、30日には原発近くの海水から新たに基準値の3355倍の放射性ヨウ素が検出されるなど、原子炉冷却システムの復旧作業は一進一退が続いている。
 複数の政府関係者によると、同原発の敷地約12万平方メートルのうち、水素爆発などでがれきが散乱している約8万平方メートルの地上に、150メートル離れた場所から遠隔操作が可能な無人の特殊車両1台を使って、樹脂を散布する。
 使用する樹脂は合成樹脂で、栗田工業の「クリコートC720グリーン」などが検討されている。通常、ちりや砂が飛び散るのを防ぐため、埋め立て地や造成地などの表面を固める際などに用いる。
 今回はがれきの表面を固めることで、がれきから空中に浮遊する放射性物質を封じ込める効果が期待されるという。早ければ31日にも作業に着手し、2週間程度続ける。

津波や地震で非常用電源が使えなくなっても、原子炉や使用済み燃料プールを冷却できるよう、電力会社に緊急時の代替電源を用意することを義務づける。11の電力会社に対し、1か月以内に全原発で安全対策を講じ、状況を報告するよう求める。
 安全対策は海江田経産相が今月中に通知する。地震後、各地で原発の新設工事を見合わせる動きが出始めているが、電力の安定供給には引き続き原発が重要だと判断し、既存の原発について安全規制を強化する。
 具体的には、電源喪失時に必要な要員の配置や訓練、電源車や消防車、消火ホースを備え付けることなどを電力会社に求める。定期検査を終え今月末以降に再稼働の予定だった九州電力玄海原発2、3号機(佐賀県)は、安全対策を優先するため稼働時期が1か月程度遅れることになる。