小説・漫画好きの感想ブログ

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「夜が運ばれてくるまでに」 時雨沢恵一・黒星紅白著 感想 

 今年10冊目の本紹介です。
 「キノの旅」の時雨沢恵一黒星紅白のコンビ本です。
 前作の「お茶が運ばれてくるまでに」と同じく、少しの言葉と綺麗な水彩画で作られた絵本です。
 前作がわりあいと優しい感じのお話だったのに対して、今回は「キノ」ばりに辛辣だったり風刺がきいたお話もあります。絵がとても美しいので、文庫サイズよりはもうちょっと大きいサイズで出てくれたらなぁというのだけが残念です。
 短い、簡単な言葉で書かれていますが、結構ドキッとするような言葉や問題提起があります。見た目のかわいさ、美しさの中に鋭さがあります。
 人としていいことをした、という話なんか特にそれが強かったです。