小説・漫画好きの感想ブログ

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村上春樹 インタビューで思う 靖国とか同時多発テロとか

ただいまです。
 下の記事は読売ですが、、、、、毎日だったか朝日だかでは、長編執筆のときには先を決めずに書く、夢の続きを書くようなものだと執筆スタイルや創作方法だけが取り上げられていたのに、、読売ではそのあたりはまったく取り上げてないのですかね。このあたり、新聞って本当に同じソースでも別物になるのが見ていて面白かったり怖かったりです。
 さて、村上春樹さんのこの感覚、とてもよくわかります。 
 ここは、どこかで掛け違えた、何かが間違えた世界じゃないのか、或いは真逆にここはたまたま偶然素晴らしい世界ではないのか、ひょっとしたら運よく生き延びているだけの世界ではないのか、とかという感覚は僕も強く持ちます。パラレルの世界というと陳腐ですが、ほんのちょっとした偶然でシュレディンガーの猫のような不確定な世界がいくつもいくつも枝分かれした先の一つに自分はいるのではないかという感覚はとてもよくわかります。
 いまの日本の政治を見ていても、なんだかうそっぽい書割りの作り物でしかないような、筋書きをいきあたりばったりで作っていっているような感覚がとてもします。そういうのって僕だけかな?
  
 ちょっと戻って下の記事。
 アメリカのグランドゼロの話。あそこのグランドゼロのそばに、イスラム教のモスクの建立をオバマ大統領が認めたのが大問題になっているとか。憲法で信教の自由を認めており、イスラム人がすべて異文化で異質の思考の持ち主でテロリストではないことは明白だけれど、、、それでもワスプとまではいかないまでも一般的なアメリカ人にとっては、それは許しがたい、感覚的には冒涜に思えるという感覚は、現在日本とどこか似ているような気もしますね。日本の保守・右翼勢力のひとたちの韓国人や中国人排斥の執拗さと感情の根深さ、靖国神社を認めない人間は非国民だ的な怖いノリになんだか近いような気がします。
 これはまた別に項をたててやりたいと思いますが、靖国神社にこだわるから本質の話がずれてややこしくなっているような気が僕はします。

米同時テロ動機に「1Q84」執筆…村上春樹
 【オスロ=大内佐紀】作家の村上春樹氏(61)が23日夜、オスロ市内で講演し、ベストセラーとなった最新作「1Q84」について、2001年の米同時テロ事件が執筆の動機なったことを明らかにした。
 村上氏は、同事件を契機に、「今、生きている世界とは別の世界がすぐそこにあるのではないかという感覚が世界中に広がったように思う」と述べた上、「(米国に)別の大統領がいて、対イラク戦争もない世界が同時進行しているかもしれないという、そんなシュールな感情を書きたくなった」と語った。
 自らの作品を「平凡な主人公が非日常的な出来事に巻き込まれる物語が多い」と話し、「自分が平凡だからこそ、平凡な人について書く」と強調した。一方、「中国や韓国などアジアの読者は、欧米の読者と比べて『非日常的な出来事』に奇妙だとか疑問を持たず自然に受け入れる」と述べた。