小説・漫画好きの感想ブログ

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「きららの仕事ワールドバトル」7巻  橋本狐蔵,早川光著 感想

 本年188冊目の紹介本。
 「きららの仕事」という女性寿司職人を主人公にした、寿司漫画の第二部完結編。
 世界を旅して、江戸前の寿司職人としての技能だけでなく世界中をまわることで身につけたセンスや味覚を駆使して、寿司バトルの世界に挑むというグルメ+うんちく+格闘技という新ジャンルに切り込んだ本作だったがやや失速気味に最終回を迎えてしまいました。
 やや唐突な終わり方だったし、打ち切り、でしょうね。スピンオフ作品が頑張っている中、本編のほうが先に終了してしまいました。
 グルメ漫画として、美味しさとうんちくをとことん追求していくなら、「美味しんぼ」が完全失速したのに反比例して、寿司漫画のジャンルは層が厚いといえどもこの漫画はもっといいとこまで行けるはずだと思っていたのですが、バトル面が強くなりすぎて失速したような気がします。基本敵に寿司漫画の読み手は、どちらかといえば義理人情ものに弱い浪速節に弱いところがあるのでそっち方面でドラマを作っていくのがベストだったんじゃないかなぁと思います。例えば、少年向きであれば「翔太の寿司」とか青年向きだったら「江戸前の旬」のように(まぁあそこまでベタベタでなくてもいいけれど)やっていくとか、そうすればもっと長続きして色々な展開があったのでは、、と思った次第です。
 

きららの仕事 7 ―ワールドバトル― (ジャンプコミックスデラックス)

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