「エマ」1巻 森薫著 感想
「乙嫁語」が面白かったので、森薫をさかのぼって読んでみることにしました。
メガネのメイドさんが主人公の話ですが、ほのぼのとした、貴族のおぼっちゃんと、そのおぼっちゃんの元家庭教師宅にいる美人メイドさんとの恋愛物で、変な意味でのフェチや偏りはありません。
エマというそのメイドさんは、間違えて人買いに買われそうになったのを逃げだして、小さい頃にこの家庭教師のもとへと住み込みメイドとして雇われます。持ち前の努力家な性質と、こまやかな心遣いで女主人との暮らしを営むエマのもとへは、いろいろな男からの求愛が相次ぎますが、エマはまったくといっていいほど興味を覚えず断り続けてきました。それが、ジョーンズ家の御曹司のウィリアムとはお互いに一目惚れといっていいような気持ちの交わりを覚え、ゆっくりとその距離をつめていきます。もちろん、階級社会のイギリスのこと、かたや貴族の息子と、かたや小さな家のメイドでは身分がつりあわず周りは大反対するのですが、ウィリアムの強い押しで少しずつ二人の距離は縮まっていきます。
先が楽しみな物語です。。。。というか既に完結しているのでしょから、ゆっくりと落ち着いた気分のときに読み進めていきたいと思います。
「乙嫁語り」の時にも思いましたが、背景などもしっかりと書き込む方なので、文化風物を眺める感じで背景を見るのも楽しい漫画です。
- 作者: 森薫
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2002/08/26
- メディア: コミック
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