小説・漫画好きの感想ブログ

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「三四郎はそれから門を出た」 三浦しをん著 

 ひさびさ、三浦しをんのエッセイです。
 小説家としてもバリバリの腐女子としても爆笑エッセイストとしての顔ももつしをんさんのエッセイです。といっても、今回のエッセイはテーマなく書いているのではなく、いろいろな雑誌に連載していた、色々なテーマでのエッセイということで結構しばりが入っています。
 たとえば、タイトルにもなっている「三四郎はそれから門を出た」のような読書紹介もの(ちなみに村上春樹の「海辺のカフカ」やトールキンの「指輪物語」もあれば、京極夏彦の「御摩羅鬼の瑕などもあります)、ananに連載されていたカルチャー?もの、本に少しでもかぶるのなら何でもありの日常エッセイものなど幾つか縛りが入っています。
 そのぶん、破壊力という点ではパワーダウンしているように思います。
 いつもの三浦しをんエッセイがどこを取っても笑える、100点満点のお笑い破壊力をもっているとしたら、50から60点くらいまでパワーダウンしています。この人の場合、縛りがなく、くだらない妄想と漫画ネタと馬鹿話でどんどん話が転がって行くほうが面白いです。
 友達とあーだこーだ、漫画の話や、ブックオフの話を酒を飲みながらうだうだ言っているような話が面白いです。