小説・漫画好きの感想ブログ

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「低俗霊MONOPHOBIA」 奥瀬サキ著 刻夜セイゴ著 

 「低俗霊狩り」を源流に持つシリーズがまた一つスタートしました。
 一つの身体に二人の魂が入った少女が、さまざまな怪異に出会う(ずいぶんとおおざっぱな説明なれどそういう話です。退治するときもあればしない時もありそうなので)話です。
 逢月舞入夏という女子高生は、生まれる前に双子であったものの、二人ともが誕生することは適わず舞入冬という兄と一日置きに身体を共有しています。ただし、霊感があるのは、舞入夏だけで、兄は喧嘩は強いものの霊感はさっぱりありません。しかも、霊感があるとはいえ、舞入夏のほうも今までの作品の主人公達とは違って、霊感があるだけで特殊な霊能力や呪文などは知りません。単に感じて、見れて、話すことができる時もある程度です。
 なので、どう話が転がって行くかは1巻に登場の校医などのサブキャラ次第になりそうです。
 まま、それはさておき、この「低俗霊狩り」というのはかなり特異な物語です。最初の奥瀬サキさん原作・作画の話から数えると、この作品が作画担当の作者を色々と変えながら、実に4つめものシリーズとなります。同じ作者が基本設定を利用して続いていくとか、別の人がリメイクというのもないことはないでしょう。しかし、この作品に限っていえば、4人目の作画担当ということですから、これは、漫画界においてもかなり異色なことだと思います。
 まだまだ様子見のところで評価の定まらない新作ですが、絵的には今風でよいのではないでしょうか。