「家政婦が黙殺」 篠房六郎著

　篠房六郎さんの短編集。
　考えてみれば、篠房さんは「ナツノクモ」や「空談師」を経て、今連載中の「百舌谷さん逆上する」で大ブレイクしてはいるものの、それまでの間に、けっこう長い時間あれこれ手仕事をされていますよね。
　これもそんな時期の作品の一つで、18禁の雑誌にたぶん連載されていたであろう短篇作品集なんですが、どこをどうとってもエロくもいやらしくもならないという不可思議な状態になっています。この人、基本的にそっち方面は難しいギャグ体質なのでしょうね。
　
　東京都の非存在青少年規制でも、これなら生き残れることでしょう。

新装版 家政婦が黙殺 篠房六郎短編集 (KCデラックス)