「鋼の錬金術師」25巻 荒川弘著

　セントラルでの激闘が引き続き展開されていました。一気読み。
　おそらくはテレビシリーズと時間差的には数時間もないところまで来てしまっていますが、それでも短い時間の中で濃密な内容が展開されています。ブラッドレイと兵士達との戦争の果てに見えたもの。アルフォンスが門の向こうで見たものとそれへの決断。ムスタング大佐に課せられる究極の選択。スカーが見せた新しい能力。
　内乱の中、セントラルの地下、真理の門の向こう側で繰り広げられる人外の戦い。いやはや、数ヶ月間待っても、読むのはほんの一瞬。なおかつ、様々な人の思いと葛藤が読み取れてたまりませんね。最近の少年漫画の中では最高峰の漫画の一つであることは間違いがありません。
　本当の本当にクライマックスを迎えているこの物語。
　決着がどうつくのか本当に楽しみです。

　主人公のエルリックがどのように動き、結論し、決着をつけるのか。最後にいきつく結末はそこなのでしょうけれど、そこにいたるまでの各個人の物理的精神的な戦いと選択を期待します。

鋼の錬金術師 25 (ガンガンコミックス)