「EDEN 2―It’s an Endless World」 遠藤浩貴著 感想
EDENの2巻です。
1巻の世紀末の滅びのあったあとの世界のような雰囲気から一転、この二巻では人の数こそある程度少ないものの、どっこい世界にはいろいろな勢力がありゲリラ戦が続いているという愚かしい世界が描かれます。
ただ、気になるのは、、、ハイブリッドな科学が進んだ未来のガジェットの多くが、士郎正宗やら大友克洋さん、或いは「銃夢」や海外のスチームパンクやサイバーパンクによく見られたものであること。過去の作品から影響を受けるのはどんな作品でもそうだし、共通イメージの未来描写というのは不可避なところもあるのだけれど、ちょっとそれが前面に出過ぎているので、あとは物語としてどういう風にそれをあくまで小道具として使っていけるのかということでしょう。
崩壊後の世界でも圧倒的な力をもつ裏社会のボスの血をひく少年。彼が捕まったゲリラのサイボーグや傭兵達。ごった煮の近未来バイオレンスSF的な世界の中でどんな物語が進んでいくのか。そのあたりを今後は見ていきたいと思います。
- 作者: 遠藤浩輝
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/10/20
- メディア: コミック
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