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「キノの旅 the Beautiful World」13巻 時雨沢恵一著 感想

 キノの旅の文庫最新刊です。
 早いもので小説ながら13巻です。
 世界各地の色々な国にキノがモトラドというバイクと一緒に旅をして、三日間だけその国に滞在する中でのあれこれ、という基本スタンスを崩さずにこの巻数ですから大したものです。
 ただ、今回はキノ達の旅と同じくらいのボリュームで別パーティーのシズと陸の旅、師匠と見習いの旅も入っており、ちょっと読み応えにはかける巻になっているような気がします。個人的な好みでいえば、別にキノ以外の他のパーティーにはほとんど興味がないので特にそう思いました(ただし、ファン層でいえばそれはマイナーなことだという自覚はあります)。
 逆に珍しく読み応えがあったのは、いつもながらの趣向をこらした「あとがき」それが今回はロングインタビューという形でかなり読み応えがあるものだったのが収穫でした。いつもはいろいろなところに隠されているのを見つけるのがこの方の「あとがき」の楽しみ方なんですが、今回は正当派で内容が濃かったです。