「ムダヅモ無き改革」 大和田秀樹著 感想

　「聖域無き構造改革」と叫んだ小泉純一郎首相にしか見えない主人公が活躍する麻雀漫画。
　一言でいえば、おバカです。ミステリでいえばバカミスと確実に分類されるたぐいの漫画なんですが、ここまでばかばかしいといっそ清々しいと表現していいレベルに達しています。パパブッシュ、息子ブッシュやプーチン、バチカン教皇、そして北朝鮮の将軍様まで登場する麻雀漫画で、彼らにとってはすべての解決は麻雀で行なうもので、しかも全員が全員とんでもない強運・豪運の持ち主達。なので、役満、三倍満は当たり前。荒唐無稽な技や、豪快なツモが炸裂します。
　たぶん、麻雀をまったく知らない人でも楽しめるということで、「アカギ」やら「咲」や「勝手にジャンキーロード」あたりの曲がりなりにもきちんと役作りをしていく麻雀とは全く方向性が違います。でも、これはこれでアリです。
　ストーリーはあってなきが如し。小泉さんやら麻生首相(この漫画の中では渋めのおっちゃんで、ライフルを持たせても大活躍^^)、タイゾー議員なども出てくるこの漫画。噂になるのもわかるくらい、強引力技なギャグ漫画でした。現在、二巻まで発売中です。二巻にはナチスドイツまで登場していましたよ^^

ムダヅモ無き改革 (近代麻雀コミックス)

ムダヅモ無き改革 (2) (近代麻雀コミックス)